学科News(N0.118) 公開講座「情報通信と生活」を開催

 鳥取環境大学では毎年参加費無料の公開講座を開催しています。
今年の5,6月には、上記統一テーマで情報システム学科の染谷教授、齊藤教授が講義を行いました。
共に、鳥取会場(鳥取県立図書館)と米子会場(今井書店本の学校)で1回ずつ行なわれ、参加者は延114名でした。
講座の内容について報告します。

『デジタル化する身近なもの』

     講 師:染谷治志 教授
     開催日・場所: 5/21(土)鳥取、5/14(土)米子

■今年はアナログ放送が終了してデジタル放送に完全移行する年です。周りを見渡すと、カセットテープはCDに、ビデオテープはDVDに、
 アナログ固定電話は携帯電話に、そして電子マネーで買い物をしたりバスや電車に乗るなど、身の回りのものがデジタル化されることよって暮らしが便利になってきています。

■このような背景説明の後、地上デジタル放送と電子書籍・電子ペーパーを取り上げ、なぜデジタル化するのか、
 デジタル化の特徴やその仕組みなどについての解説が行われました。

■両会場とも、約2カ月後に迫った地上デジタル放送への完全移行、2010年が電子書籍元年というホットな話題に、興味深く聴講いただきました。
 質疑応答の時間には、著作権や課金など運用上の安全面で議論となりました。一方で、深い情報技術の講義を期待されていた聴講者もおられました。

染谷教授による講座の様子
染谷教授による講座の様子

■なお、5月21日の鳥取会場での講座は、FM鳥取によりインターネット上でUSTREAMを使ってライブ配信されました。

『インターネットと身近な環境 -IPアドレス枯渇問題と今後-』

     講 師:齊藤明紀 教授
     開催日・場所: 6/4(土)鳥取、6/11(土)米子

■今年に入って「IP(アイピー)アドレスがなくなる」という話題が一般の新聞にも載るようになりました。
 IPアドレスとは、インターネットに接続したコンピュータの識別番号です。現在のインターネットの通信方式(IPv4)で使用できる識別番号をそろそろ使い切りそうで、
 そうなると新しくインターネットにコンピュータを接続することができなくなります。これがアドレス枯渇問題です。
 そこで、IPv6と呼ばれる次世代のインターネット通信方式の導入を急ごう、と呼びかけられています。

■このようなIPアドレスとその現状についての説明の後、IPv6はIPv4に比べて使用可能なアドレス数が桁違いに多いこと、
 IPv6を使うためには、プロバイダとの接続契約を切り替え、パソコンの設定を変える(古いパソコンだと買い換える)ことが必要だということなどの説明がされました。

■さらに、現在IPv4で接続契約をしている家庭は今後もその契約に基づいてIPv4でインターネットにアクセスできるので、
 慌ててIPv6に移行しなくても良いが、行政機関や企業では、遅くとも2~3年先をめどに現行のIPv4のウェブサイトなどに加えて
 IPv6でのサービスを開始する必要がある、とのアドバイスがありました。

齊藤教授による講座の様子
齊藤教授による講座の様子