学科News(No.44) 産学連携表彰

産学連携の功労者として表彰
鷲野翔一教授・燃費改善の効果検証で

 情報システム学科・鷲野翔一教授は、「エンジンフラッシングによる燃費改善」の功績により、中国地域産学官コラボレーションセンタから「共同研究・技術移転功労賞」を受賞しました。表彰式は、平成20年7月18日、下関市の海峡メッセ下関で開催された「地域イノベーション創出2008 in やまぐち」の第五部として行われました。

鷲野教授
鷲野教授

研究開発の背景・経緯


 鳥取環境大学・鷲野研究室と(株)小河自動車(鳥取市)は、自動車の燃費改善を目的として、4年前から、エンジンのフラッシングの効果の研究を進めてきました。フラッシングとは、エンジンの内部に溜まる不純物を洗浄することですが、この効果を定量的に明らかにされたことは、これまでありませんでした。鷲野研究室と(株)小河自動車が研究を進めた結果、フラッシングの効果を、科学的に実証することができました。

キーテクノロジー


 自動車の燃費の良し悪しだけなら、いわゆる「満タン法」で判断できます。しかし、あることが燃費を減らすことを検証することは意外に難しいのです。なぜなら、たとえば、同じ1kmを時速10km/hと30km/hで走る場合、時速30km/hで走る場合の燃費は、時速10km/hに比べて、実に、半分になるのです。つまりフラッシングによって燃費が良くなることを検証するためには、走行条件を同じにしなければなりません。俗に10モード燃費と言いますが、10モードとは走り方を規定しているのです。走り方を規定するには、何千万円と言われるシャーシダイナモと呼ばれる装置が必要になります。この検証のために、大学内外の協力をもとに、数年かけてデータを積み上げました。その結果、フラッシングの効果が科学的に、定量的(10%低減)に明らかになったのです。

効果とインパクト


 フラッシングによる効果は、燃費改善による経済効果だけではありません。それによって、温室効果ガスCO2の排出が大きく削減できるわけです。国内の自動車全てにこの技術を適用したと仮定しての予測ですが、国内で年間約184万トンのCO2が削減できる計算になります。エンジン洗浄という無形の役務が、グリーン購入品目の特定調達品目として認定されました。これは、2008年1月の閣議決定されたものです。

盾

表彰状
表彰状