学科News(No.54) 3人の若手教員 着任 (名古屋助教編)

情報システム学科に、新進気鋭の3人の教員が着任しました。シリーズで、各教員に自己紹介をしてもらいます。今回は名古屋孝幸先生の自己紹介です。

名古屋先生
名古屋先生

 2008年10月1日付けで鳥取環境大学情報システム学科に着任いたしました名古屋孝幸です。よろしくお願いいたします。

自己紹介


私は千葉県佐原市(現香取市)出身で、高校卒業まで実家に住んでいました。佐原市は古くから水郷の町として栄え、日本地図を作成した伊能忠敬の旧宅もあります。高校卒業後は、大学進学のため、東京都で一人暮らしを9年間していました。その後、埼玉県にある東京電機大学で研究・教育に携わっていました。今回初めて鳥取県に住むことになり、人生で最大の大移動でもありました。今まで雪の少ない地域に住んでいましたので、当面は冬をいかに乗り切るかが課題です。

教育について


 大学教員に求められているものは様々ですが、中でももっとも大切なのは教育であると考えています。常に問題意識を持ち、その問題を解決する能力を持つ、またそのための知識や見識を備えている人材を教育・育成していくことは、大学が社会から求められている最も重要な役割であると思います。学生自身が重要な点を日常的に意識して考え、問題を自分で解決することがいかに大切であるかを、自らの経験にもとづき学生に伝えていき
たいと思います。教育と研究は別物というわけではなく、良い研究をすることが質の高い教育につながると考えていますので、研究にも力を入れていきたいと思います。

研究について


 私は、アルゴリズム論と計算量理論について研究しています。コンピュータ上で問題を解くための明確な処理手順、計算方法をアルゴリズムといいます。1つの問題に対してたくさんのアルゴリズムを考えることができますが、その中でもより効率の良いアルゴリズムを設計することがアルゴリズム論の目的です。一方、計算量理論の目的は、問題を計算の構造にしたがってクラス分けし、それにより問題の本質的な難しさを明らかにすることです。問題の難しさを示すことは、その問題を効率的に解くアルゴリズムが存在しないことを示すことと等価ですので、アルゴリズム論と計算量理論は、互いに表裏一体の関係にあるといえます。さて、ある問題を解くのが難しいということがわかったとして、それが何の役に立つのでしょうか?単に否定的な結果のように感じますが、そうではありません。たとえば、インターネットで最も利用されているRSA暗号は、素因数分解の難しさをベースに作られています。問題の難しさが役に立つこともあるのです。

釣りの風景
釣りの風景