学科News(No.78) 母校で授業 「研究という職業」

県立米子東高校の職業研究

 2009年10月14日、鳥取県立米子東高校では「総合的な学習の時間」において職業研究の時間がもたれました。
このプログラムは、生徒さんが進路や職業について考えることを目的としたものです。
鳥取環境大学からは、米子東高OBである情報システム学科・秦野教授が講師を務め、約50人の1年生を前に、
高校時代の思い出、研究・開発の意味、研究者の生活、研究で大事なこと、などを話しました。

米子東高校の正面玄関
米子東高校の正面玄関

 

授業の概要

 高校時代、特に1年のときは、非常に楽しい思い出がある。たくさんの友達ができたし、素晴らしい先生に出会えた。
みなさんも一生付き合える友達を作ってほしい。
 高校を選ぶとき、大学を選ぶとき、会社を選ぶとき、そのほかにも様々なタイミングで、進路を選択してきた。それはみなさんも同じだろう。
振り返ってみると、何百とある枝分かれの先の一つにいるが、それを後悔してはいない。今を肯定的に受け入れて、
今の持ち場で精一杯、積極的に生きることが大事だと思っている。

 仕事は、NTTでの研究を選んだが、とても興味深い仕事だった。
およそ30年間の研究生活の中で、多くの研究者、先輩や後輩との出会いは、非常に貴重な財産になった。
研究成果といえば、光ファイバーケーブルの実用化くらいだ。しかし、国内・国外に張り巡らされている光ファイバのケーブルは
私たちの成果だという自負があるし、誇りに思っている。
 研究の面白さは、自分の仮説(アイデア)を実証する面白さといえる。仮説が証明されたときは、それまでの苦労がふっとぶ。
逆に辛いときは、壁にぶつかったときや、周囲から評価されないとき。でも、それは、研究に限ったことではない。
 研究で大事なことは、考えること、試すこと、議論すること、発表すること。こういうことが好きな人は、研究者を目指すのは一つの道かもしれない。

 高校のうちにやっておいて欲しいことは、次のこと。
①自分で考える癖をつけること
②考えたことややったことを表現できること
③自己管理ができること
これらのことは、どういう進路を選ぶにせよ、大事。
また、理系の人も、国語は充分勉強してほしい。

講義の様子
講義の様子

 以上のような講義に対して、生徒さんからは、たくさんの質問がありました。例えば:
Q:英語の論文も読むのですか?
A:90%は英語です。
Q:研究は一人でするのですか? 
A:チームでやることが多かったです。
Q:大学院に行くことは必須ですか? 
A:必須ではありませんが、理系の場合、大学院に進学する人が多いのは事実です。